――ご自身が演じるキャラクター「射水アスヒ」の印象と、 ご自身の似ている点、違う点は?

射水アスヒ役・加隈亜衣 さん(以下、加隈):アスヒくんはしっかり周りを見ている子だな、と思います。
周りを見ながら動くところは自分に似ていますね。
でもその後、皆がほっこりする雰囲気まで作ってくれるのは、
自分もそうなりたいな……と思わせられます。
自分ができてないからそう思うのかな?(笑)

あと、努力家なところ!天文部には1年生が一人しかいないじゃないですか。
私だったら、そこで周りに合わせて別のことをしてしまうかもしれないですけど、
アスヒくんは周りを見つつも、でも自分のやりたいことはやる。
初めは受け身で、周りの人を優先させて……という印象が強かったキャラクターですが、

その芯の通ったところはすごくいいなぁと思います。

――演じる時に心掛けていることは?

加隈:最初は、男の子っぽく演じた方が良いかな?というイメージで入っていったのですが、
自分なりの素直なアスヒくんを無理せず出したほうが良いのかなと気付き、
そこからは逆に「無理に男の子っぽくしない」ことを意識していましたね。

アスヒくんは、自分を男っぽく見せたいと思って振る舞ってはいないと思うので……
原作者のLast Note.さんにもそのことをお聞きして、そこからは素直に演じることが
できました。迷いがどんどん消えていって、アスヒくんの心情ともマッチングして

収録が進んでいった感覚ですね。


――今回歌われたキャラクターソング「十六夜シーイング」を聴いた時の印象は? (Blu-ray&DVD Vol.2に収録!)

加隈:難しかったです!テンポ速い!と思いました(笑)
一人で夜空を見上げながら……という曲のイメージを持っていたんですけど、
歌詞の詰め込まれた感じや曲調は、先入観で持っていたものと違いましたね。

原曲がやわらかいアスヒくんのテンションだとすれば、
このキャラソンは「外に見せない内側の情熱的なところ」を表現した曲なのかな、
と解釈しました。歌唱中も、ここは強めにお願いします、というような指示も
ありましたし、テンポの速い曲調にのせて、アスヒくんの内面の強さが

のっかっていればいいなと思っています。

 

――レコーディングした感想と、歌ってみて苦労した点などもあれば教えてください。

加隈:全部難しかったです(笑)息継ぎのタイミングないなぁ、とか。
聴いているときはとても好きな曲なんですが、いざ歌うとなると
「生身の人間が歌える曲じゃないぞ」と思っちゃいましたね(笑)

スタッフの皆さんがすごく丁寧に誘導していただいたので、

支えられながら完成した歌だなと実感しています。


――皆さんへメッセージをお願いします。

加隈:皆さん、それぞれのキャラクターに思いを投影しながら
見ていただいたと思いますが、各々が選んだ答えや結末を見て、
また曲を聴いていただいたり、初めからアニメを見返していただいたり、
『ミカグラ学園組曲』の皆の成長を感じてくださればうれしいです。

ぜひ、何度もミカグラ学園組曲を味わっていただきたいです!


©2015 Last Note.・株式会社KADOKAWA メディアファクトリー刊/ミカグラ学園組曲製作委員会